定食屋は外観から想像した通りの内観だった。
カツ丼を頼む。
そこで隣に座っていたグループと仲良くなる。
彼らもどうやら打ち上げを見に来たらしい。
前日から種子島入りしていて、羨ましいことに素泊まり2500円の宿らしい。
その値段を聞いて漏れも羨ましくなって電話して空きが無いか聞いてみる。
……もちろん空いているはずもなく(´ー`)

さてここでお互い自己紹介をしようとなった。
最初に捕まえたのがTさん。
Tさんは打ち上げが当初の予定から延期したことを知り(ちょうど土日になった)、会社から着の身着の儘で種子島まで来たらしい。
四国のひと。
次にコンビニで捕まえたのがYさん。
こちらは神奈川からで学生さん。
事前準備も万端で宿の手配からなにやら凄くしていた。

一通り自己紹介も終わったところで飯。
Tさんは「大関ラーメン」なるものを頼んでいたが……。
すんげぇ盛りと器(;´Д`)730円でこれはすごい。
漏れのカツ丼は味が少し濃いめながらなかなかに美味でした。

食後何処で観るかを決定。
宇宙が丘に行ってみて駄目だったら長谷展望公園ということで。
さっきのタクシーの運ちゃんに頼んで宇宙が丘へ十分ほどのドライブ。
運賃760円なり。

さてなんだかんだでとうとう此処まで来た。
タクシーを降りると宇宙が丘は高台になっていて、展望台のようなものもある。
そんなに広いわけでもなく、ほとんど駐車場だけと言って言いくらいだ。
当日の天気は曇り。
時折日がさすけれど早い風でそれも隠れてしまう。
何が言いたいかと言うと、すっっごく寒い。
風がびゅーびゅー吹いてちょっとどころじゃなく寒い。うーうーうー。
フードを被ってもまだ寒い。
種子島って南のはずなのになー。
現在時刻は二時半前(くらいだったはず)。
あと三時間かそこいらでH2AF7は打ち上がる。
これで打ち上がってくれなかったらどないしよ。

ここでもまた色々な人と出会う。
みんなこれを見に来ただけあって筋金入りばかりだ。
すぐに仲良くなる。
グループで東京から来ている大学生。
なんと住んでいる場所がうちの最寄り駅のお隣だった。
思わずローカルな話題で盛り上がってしまう。

種子島へ行くときは

さっさと書いて常態へ復帰せんと、と言うわけで続き。

打ち上げ予定時刻までにはまだまだ時間があるとは言え、これからどうしたものか。
と言うわけで漏れがとった行動は人集めだった。
三人寄らば文殊の知恵。
タクシーだってレンタカーだって多数で割れば怖くない!
→話しかける

結果、同じく打ち上げ見物に来た物好きな人を一人仲間にすることが出来た。
お互いこんな所までわざわざ来るようなベクトルの人種、すぐにうち解けたのであった。
こんな事ならバスの中で話しかけておけば良かったかもしれない。
バスの運転手さんに話しかけて、打ち上げが見れる場所を聞き出す。
ひとまずそこまで行ってみよう、と二人歩き出した。

が、風が強かった。寒すぎた(;´Д`)
おまけに道は延々と続いていてこれを歩ききるのか、と考えただけでも非常に萎える。
こりゃあかん車で移動しよう、と意見が一致し、とりあえずバス停近くまで戻る。
一応タクシーの会社があったので、そこまで戻ったところでコンビニ発見。
お?
どうやら荷物をたくさん持った打ち上げ見物に来たと思わしき人物が雑誌を読んでいる。
よし、捕獲だ!
と言うわけでスルニョーと三人目を捕獲。
どうやら種子島の地図を買おうとしていたらしい。
でもレジカウンターに簡易マップがタダであったので全員それをゲット。
さてこれで所帯は三人になった。
さきほど寄ったタクシー会社は無人だったが、丁度今タクシーが一台帰ってきていた。
早速寄ってみる。

そこで手に入った情報をまとめると、こんな感じであった。
打ち上げがよく見れるところは二カ所あって、宇宙が丘、長谷展望公園。
前者は狭くて後者は広い。
どちらも同じくらい見える。
距離は現在地からほぼ同距離。
実は以前はもっと良い場所があったらしいが、近すぎて立ち入り禁止になってしまったらしい。
そんなこんなを教えてくれたタクシーの運ちゃんに感謝。
気が付けば良い時間なので昼飯。
近くを歩いていたおばあちゃんを捕まえて飯処を聞くも、逆にこっちが捕まってしまう。
そのパワフルなおばあちゃんに打ち上げ見物に適した場所とそこまでの足を色々と聞かされる。
田舎になればなるほど人が親切になると言うのを身をもって実感した。
ありがたいんだけど、そのパワーに圧倒されたまま教えて貰った定食屋に。

写真と動画

面倒になって全部自分のところにあげた。
良かったら見たってください。

http://members.jcom.home.ne.jp/0146427301/

バスに乗り込んで移動すること一時間強。
港についてから実感したのだが、種子島は広い。
島と思って侮っていたら痛い目にあった。
主に金銭面で。

種子島の玄関である西之表港。
ここからロケット関連施設のある南種子島までは道路で51km。
タクシーの運ちゃんに聞いたら、タクシーでは10000円。
バスだと1500円近く。
だんだん高くなっていくバスの料金表を見ながら「レンタカー借りとけば……」と著しく後悔。
とは言え予約なんてせずに着たので、もちろん空きは無かった。
空いていたとしても九人乗りとかで、そんなん借りれません(;´Д`)
結局終点までバスに乗り、そこでとりあえず一服する。
さて移動したは良いがどうやら射場が見れるところはまだまだ先らしい……。

さらに続き

ジェットフォイルであっという間に種子島西之表港へ。
船を下りてまず観光案内所のある施設へ。
今夜の宿を取らねば、と思ったら休憩中の看板が。
しょうがないので適当に歩く。
二十分くらいうろついただろうか。
もういい加減面倒になってきたので適度に新しいビジネスホテルに入る。
運良く最後の一部屋を取ることが出来た。
一泊素泊まり5250円也。
ただチェックインは三時からとのことで、荷物はおけなかった。
頼めば置いて貰えただろうが、気が付いたのは出てからだった。
だがこれが後で功を奏する。

宿は確保した。
一安心だ。
さて、何処へどうやって行けば打ち上げが見れるんだろう……(;´Д`)
実はそこら辺は一切調べてなかった。
途方にくれる馬鹿が一人。
とりあえずバス停があったのを思い出しそこへ行ってみる。
待っている人が一人いて、運行表を眺めていると折良くバスが!
運ちゃんに聞くとロケット基地とやらまで行くらしい。
おまけにどう見てもロケット見物な人種がわんさか乗っている。

続き

25日からの続き。
届いたメールを読んで鬱になる。
鹿児島空港から市街地へと向かう高速バスの中でちょっと涙しながらケリをつけて心機一転。
金生町のバス停で降りて、まずは明日の確認のため港へ向かう。
空港の観光案内所で貰った地図を頼りにすっちゃすっちゃと歩く。
鹿児島に降り立ってからの天候は晴れ時々曇りで、ただ風が強く吹いていた。
それが港に近づくに従って強くなっていく。
日が当たると暖かいのにねーと思いながらバス停から十五分ほどで南埠頭へ。
港の周辺は公園にもなっていて、そこの東屋から正面に見える桜島をぱちりと一枚。
行って乗船カウンターの料金やクラスの掲示を見てから気が付く。
フェリーは南埠頭だけど、乗るつもりのジェットフォイルは北埠頭じゃん!
と言うわけでせこせこ北埠頭へ。
こうなったら意地でも確認してやる。
( '-')ノ 確認してきました。

さて余計に歩いたせいでそろそろ足が疲れてきた。
さっさと宿で休みたい。
だが、勿論目星も無く予約も取ってるわけないのでこれから宿探しだ。
地図から察するに天文館というところがここいらの中心地らしい。
と言うわけで歩く歩く歩く。

途中何軒か値段を見たり設備を見たりするも、東横インの「無料ネット接続完備」と言う殺し文句に捕まる。
一泊朝食付きでシングル6090円也。

荷物を下ろしてほっと一息。
まずはデジタル関係の充電を行う。
DVは家を出るぎりぎりに新品状態で届いたので充電されていない。
ノートで多少ギコギコした後、外へ食事に行く。
ふらふらと繁華街を歩いて目に付いたのは薩摩揚げ屋。
実に旨そうな匂いを放っている。
これは後で土産に買おうと堅く心に誓う。

せっかく海が近いのだからと入った店は鮨屋。
おまかせ握りを一人前とお茶を頼む。
そしたら前菜として骨をかりっと揚げた骨せんべい(魚の種類は忘れた)と
美味しそうな煮物が出てくる。
こんなの出されちゃビール飲むしかないでしょ、と言うわけで一本頼んでしまう。

寿司の味はまぁまぁ。
でも握った寿司の上にキャビアやウニや金箔を載っけるのはなんか違うと思う。
アクセントにはなるけど、大して旨い組み合わせじゃない。
それよりもっと良い海苔を使え良い海苔を!
と思いつつも一人前を平らげたあと色々頼んでしまう。
東京から来たのでこちらでしか食べれないものを、と頼んだらさよりと締めてない鯖をあげられる。
美味。
しめて6300円也。
妥当な値段だけど宿代より高くなってしまって反省。

その日は大人しく宿に帰ってT3のホーダイに参加して風呂入って就寝。

二日目。
七時半に起床。
朝風呂に入り、ロビーに降りて朝飯を食べる。
東横インはおにぎりと漬け物とみそ汁が無料なのだ。
おにぎり三個とみそ汁漬け物を平らげてチェックアウト。
昨日のうちに下調べしていた北埠頭へすっちゃすっちゃ。

乗るのは鹿児島-種子島(西之表)間を結ぶジェットフォイル、その名もロケット。
片道4500円也。
結構人が居たので心配だったが、乗ってみたらガラガラだった。
船内ではでかいPDPと液晶で衛星放送を流していた。
そうこうしているうちに出発。
キーンと甲高い音がやかましいが、それも最初だけであとは普通のバスと同じ程度の騒音。
と言うか一番驚いたのはその速度と安定性だった。
最大時速が90kmくらいってのは船としては破格ではなかろうか。
さすがジェットフォイル。
揺れも高速バスと同じ程度で、ちょっと感動。